大腸内視鏡検査(カメラ)
特徴
長いスコープで、直腸から結腸、回盲弁(大腸の入り口)の大腸全域を観察することができます。大腸は曲がりくねっているので胃に比べ、挿入方法はすこし複雑ですが、小腸の手前まで挿入することが可能です。また、最近はスコープの硬度が手動可変になり、よりスムースな挿入ができるようになってきました。さらに、大腸内視鏡の鉗子口(かんしこう)を通じて様々な器具を用いることで、組織採取や、ポリープ切除などの処置も行えます。
・検査は、下剤によって大腸をきれいにした後で肛門から下部消化管内視鏡(大腸スコープ)を挿入して直接大腸内を観察します。
・検査時に痛みを感じる場合がありますので、検査時に鎮静剤を注射します。そのため、検査後はご自分で車を運転して帰ることは避けてください。
・検査は十分慎重に行いますが、合併症として、腸穿孔(腸に穴が開く)や出血が起こることがあり、緊急開腹手術が必要になることがあります。
・また、検査中や検査後に一時的に気分が悪くなる場合があり、入院して安静にしていただくことがあります。
・検査によって大腸ポリープなどが見つかり、治療を要すると考えられるとき、引き続き内視鏡的治療(切除など)を行うことがあります。その場合の合併症として、出血、腸穿孔が起こることがありますので、内視鏡治療を行ったときには治療直後から翌日午前中までの入院が必要になることがあります。(合併症があれば数日間の入院となる場合もあります。)